Behavioral Economics, blog

関西のおっちゃんがこたえる行動経済学のギモン集

※行動経済学の考え方を、中学生にもわかるように解説しています。

信頼とかズルとか、だいたいおっちゃんが答えてくれるで!

Q1:どうして、人は「誰かに見られてる」と思うと、いいことをしたくなるの?

おもしろい質問やね!
実は、人の脳には「評価されたい」「悪く思われたくない」って気持ちが自然とあるんよ。

だから、まわりの目を意識すると、「ちゃんとした行動をしよう」って思いやすくなる。
これは「評判」が協力を広げるっていう進化のしくみ(間接互恵性)とも関係してるねん。

“いい人”として見られることで、信頼や助け合いが生まれる。
つまり、「見られてると親切になる」のは、人間のすごく自然な反応なんやで!

Q2:「ズルする人」って、ほんとに嫌われるの?

うん、嫌われることが多いで。
人は「不公平」にすごく敏感やから、「自分だけ得してる」って見られたら信用されへんようになるんよ。

だから、ズルはバレへんくても信頼がなくなるリスクが高いねん。

Q3:「お返し」って、しないとダメなの?

ぜったいにせなあかん、ってことはないけど、
「ありがとう」の気持ちを返すことで、関係はもっとよくなるんやで。

それが「互恵性(ごけいせい)」ってやつや。ええ関係は、返し合いからできるもんなんや。

Q4:なんで「不公平」にイラッとするの?別に損してなくても…

それは、人間にそなわった「フェアであってほしい」っていう気持ちが働くからやで。
協力して生きていくには、ズルした人が得してると困るやろ?

だから不公平を放っておけないのは、社会を守る心のセンサーなんや。

Q5:「注意する人」って損してない?なんでわざわざ言うの?

たしかに損することもある。でも、「ちゃんとした空気」を守りたいって気持ちがあるんや。
それに、そういう人がいてくれると協力しやすい安心した空間ができるんよ。
勇気ある行動やね。

Q6:「先生に言われたから」じゃなくて、自分で動ける人ってどうしてるの?

ええ視点やね!

そういう人は、「まわりが見てる」よりも、「自分が大事にしたいこと」を持ってる人やねん。
その芯があると、損とか得とか関係なく行動できるんや。

Q7:協力って、全員がしないと意味ないの?

そんなことはないで。
まずはひとりの行動から空気が変わることもある。

でも、みんながやるようになるには、「ルール」や「感謝の言葉」みたいな支える仕組みも大事やで。

Q8:「ズルい」と思ったとき、どうしたらいいの?

まずは気持ちを自分で確認してみよ。「なんでそう思ったんやろ?」って。

それから、冷静に話す・先生や仲間に相談するのもアリ。
言い方ひとつで、相手も気づけることってあるんやで。

Q9:なんで「ルール」を自分たちで決めるのが大事なの?

それはね、自分たちで決めたルールやからこそ、“守ろう”って思えるからや。
誰かに押しつけられたルールやと、守る気にならへんよな。
参加して決めることで、責任感と協力の気持ちが自然に育つねん。

Q10:人って、なんでここまで「協力したがる」の?

めっちゃ深い質問やな!

実は、人間ってもともとひとりじゃ生きていけない生き物やねん。
昔の時代、人がまだ狩りとかで生活してたころは、協力して助け合わんと、生き残れへんかったんよ。
たとえば、敵におそわれたとき、みんなで守ったり、食べ物を分け合ったりすることで、生きのびてきたんや。

その「協力は大事や!」っていう感覚が、進化の中でずーっと心と体にしみついてきたわけやな。
今でも、誰かといっしょに何かをがんばったり、感謝されたりすると嬉しくなるやろ?
それは、協力することで“つながり”を感じられるからなんやで。

つまり協力って、「得をするため」だけやなくて、人として気持ちよく生きるために大事なことなんや!

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